柏市立病院における先端医療についてお尋ねします。
現在、市立病院では2薬剤の治験、すなわち開発段階にある未承認薬を患者に投与してその薬の薬効や副作用を調べるという臨床試験が実施され、最近はこのような先端医療の実施が進んできている模様です。
国内全般の治験実施状況を見てみますと、本年10月の国立病院機構研修で示された日本製薬工業協会のアンケート調査の結果では、医療機関別の被験者数は、2003年には大学病院や国立病院等の大規模な医療機関での実施数が40%を超え、一般のクリニック等の診療所での実施は20%程度であったのに対して、2006年では50%以上が診療所での実施と小規模施設での実施数が増加し、大学病院や国立病院の実施数は10%台に落ち込んでいるという状況です。
公立病院での実施は全体に占める割合は横ばいですが、実施例数自体は3年間で2倍以上の患者が組み入れられており増加傾向が窺えます。この理由としては、最近は対象疾患が糖尿病や高脂血症に代表される生活習慣病などに変化し、大規模病院よりも診療所や一般病院などの施設が多く抱える患者層に対象がシフトしてきたことや、薬事法改正によりSMOと呼ばれる治験支援企業が医療機関内の業務をサポートできるようになったという体制面の変革などが背景にあるといえます。
また、治験研究費の収入増という経営面でのメリットも一つの要因になっているようです。新しい薬剤の開発に協力するという社会的使命、あるいは先端の治療薬をいち早く患者様に提供できるという点や、医療機関スタッフのスキルやモチベーションの向上、そして財政面でのプラスなど、その実施の意義は大いにあると思いますが、その前提として、安全性を含めた科学面や倫理面の妥当性についての十分な審議や検討、あるいは新薬ゆえ予期せぬ有害な事象が発生した場合の万全な準備という点は、特に慎重に配慮しておかなければなりません。
そこでお尋ねしますが、
1点目として、市立病院の治験実施に関する今後の方針をお示し下さい。
2点目として、治験など先端医療を進めるうえで、その前提となる適切な同意取得や安全性面の確保、また、ルールに準拠した適正な実施といった点は特に配慮していただきたいと考えます。その点に関し、現況と見解をお示し願います。
| < 前 | 次 > |
|---|

